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雑記 音楽トピック

Jesus Jones のリイシュー盤が届いたので感想など。

投稿日:

唐突ですが、みなさんは「ジーザスジョーンズ」をご存知か?1990年代前半にイギリスで大ブレイクした、ここ日本でもかなり大ブレイクしたロンドン出身の早すぎた「デジタルロックバンド」です。

このたび、なんの区切りかわかんないんですけど(笑)、

Jesus Jones のアルバム4作品がリイシューされたんです。

その内容が豪華なんですね。基本構成は4作品共に同じで、CD2枚組+DVD1枚が立派なブックレット仕様のジャケットに収められております。こんな感じ。

リイシュー3作品

残り1作品

発送の都合で4枚同時に撮れなかったのは残念。

彼らの活動は、基本的にロックスター的なそれと、あまりに不遇で時代の徒花扱いされてしまった部分と、イギリス人特有の皮肉屋さん的な批評精神と・・・。涙なしには語れないのです。

歴代のアルバムそれぞれ。

では、ザッと時系列に沿って。彼らの結成は1988年頃じゃなかったかと記憶する。ジーザス・H・ジョーンズを名乗るリーダー=マイク・エドワーズ (Vo,g) を中心とした5人組。この辺の詳細はご興味ある方はWIKIでもご確認ください。ワタクシが初めて聴いたのは、当時通っていた専門学校の同級生の家に遊びに行った時じゃなかったかな。その時に聴いたのが彼らの最初のアルバム「Luquidizer」。

「Luquidizer」の衝撃がはじまりだった。

そう、このアルバム知らなかったら、多分、今のオレはない。

これはねぇ、テクノ耳だった自分には衝撃的でした。彼らの音を聴いた時、初めて歪んだギターの音がカッコいいと思ったんです。ケラさんと同じで「ロック嫌い」を公言していたし、ギターの音が入ってるモノはYMO関連の音以外では、基本的に好きではなかったので、自分でも驚きました。おそらく、ハウスみたいなドラムを人間が叩いてるってコトにDEVO的なモノを見出したのかもしれません。とにかく彼らは自分にとって「ロック」ではありませんでした。大好きだったのがシングルにもなり、代表曲でもある、「Info Freako」や、「Move Mountains」、「Never Enough」など。これは新しい何かが始まったな、と感じたのでした。

以降は彼らに夢中になりました。12インチコレクションに大枚をはたくようになり、ブートのビデオを集めては、彼らのライブをみてまたさらに衝撃を受けました。何しろ四六時中激しく動き回ってるんだもの!!キーボードのバリーDこと、イアン・ベイカーは特に衝撃。キーボードを親指1本で弾くんです(笑)
もちろん、曲によってはちゃんと弾くこともあるんだけど、基本的にサンプラーのトリガーなんですよね。これも斬新すぎたなぁ。

今回のリイシューでは、シングルB面の曲からレアなデモトラック、ライブトラック等がCD2枚にたっぷり収められてます。デヴィッド・モーションがプロデュースしたバージョンがあったのを知らなくてこれがビックリでしたね。DVDはアルバムからのシングル曲のMVと、ライブ映像。これ、荒いけども勢いが伝わって来るなかなか良いオマケです。

そして、イギリスでもアメリカでもそこそこ話題に上った彼らは絶好調の中、セカンドアルバム「doubt」をリリースするのです。

「Doubt」の幸せでポップなごった煮感覚。

この作品、なんとマイクのセルフプロデュース!そして、この作品は全米でも大ヒットを記録するのです。中でもシングルとなった「Right Here, Right Now」は時代の追い風もあってbillboardの2位まで上昇したのです。(ちなみにこの時の1位は彼らの弟分バンドのように言われていたEMFだったという皮肉。結果ジーザスジョーンズは1位になることはありませんでした・・・。)では、その大ヒット曲をみてみましょう。

彼らの中では、落ち着いた感じのどちらかといえば静かな方の曲ですが、ポップな名曲だと思います。このアルバムはマイクの才能が全面的に輝いておりまして、スラッシュメタルからインダストリアルノイズまでがポップな楽曲によって吐き出されるという実に奇跡的な作品なのです。当時の来日公演も何本か追っかけましたけど、生で観る彼らのライブの凄まじさに圧倒されました。カッコよかったですねぇ。全公演セットリストが違ったのも素晴らしかったです。このライブにおける衝撃はその後、アンダーワールドまで出会うコトはないのでした・・・。

今回のリイシューでは、大量にリリースされた12インチ等のシングルからのレアな音源、デモ、ライブ音源等が収められています。DVDには、当時の人気のほどがうかがえるテレビ番組からの映像や、ライブ映像がシングル曲のMVやアルバムのCM映像等と共に収録されています。

当時まさに時代の寵児だった彼ら。満を持してリリースした最高傑作のサードアルバムがこちら、「Perverse」。

ダークでヘヴィーな最高傑作「Perverse」の衝撃。

ところが・・・これがサッパリ売れなかった・・・・・。

なぜなら、この時代、ロック界にはグランジの波が来ておりまして。ニルヴァーナが全世界的に大ブレイクしちゃっていたのであります。一方、ジーザスは、最新鋭のテクノロジーをバックに、実に未来志向の音楽を作り出しちゃったワケです。結果、ロックファンから完全にソッポを向かれてしまったんです・・・。時代に少しだけ早かったんです、この音作り。メンバーの担当を周波数帯域で切って表記するってアイディアは素敵でしたね。サウンドは当時のテクノからの影響が全面に押し出されたまさにデジタルロックというべき音です。アシッドなシーケンスサウンド、サイン波を基に作ったであろう低くて重いベースサウンドなどに、ギターもサンプリングして使っていたことがよくわかる加工のされ具合。結果、ロックギター的なモノが鳴りを潜めてしまったことが仇になったとマイクは当時を振り返っているようです。(その後のインタビューで次の作品はギターをいっぱい入れたとか、弾いたとかって発言が目立ったことからも相当意識していた模様。)

このアルバムのツアーも開演前は、マイクやイアンのお気に入りだったであろう、テクノの名曲がずっとかかってまして、さながらクラブのようでありましたし、実際のライブも低音がクラブ仕様なのと、ライティングも完全にそっち系の派手なモノになっておりまして、実にカッコよかったんですが、打ち込みへの依存が強くなったせいでしょうか、全公演セットリストが一緒だったのが残念でしたね・・・。残念といえばこの時期に、布袋さんと一緒に武道館でやったライブも前座扱いっぷりが悲しかったですね。仕方ないんですけれども・・・。

これが売れなかったコトは彼らにもかなりのダメージを与えたようで、次のアルバムが出るまでの間が実に4年も空いてしまったのです。しかもレコード会社からのダメ出しで2度も作り直していたというからそれはそれは・・・・(涙)

リイシューにあたっては、やはりシングルB面曲、シングル収録のリミックス、デモ音源、ライブ音源を収録。それでも、その楽曲のデモは入れてくれたのに、「Hang on every word」はCDに入れてくれなかったんだなぁって不満が残りますね。あと、「Machine Drag」とかね。まだ、きっとあるはずなんだけどなぁ・・・・。DVDは、MVと、ライブで構成されております。サイバーなジーザスを堪能できますよ。

そして、メジャーからの最後の作品となってしまった復帰作「Already」。

原点回帰?中途半端感が否めない「Already」

実に4年以上も待つことになってしまった作品。ポップに回帰した感じとか、マイクが気にするようにギターもたくさん入った音とか、乱暴な言い方をすれば、「doubt + Perverse」といった味わい。楽曲の方はというと以前ほどのキレがメロディーにないのが残念。それでも、当時のナローバンドなインターネットから、彼らのデモ音源を耳にできた時の喜びは忘れられない。そして、リイシューにあたってはそれらのデモ音源がCDに収録されてるんです!!10年越しにフルサイズで聴くコトが叶ったんです。なので、このアルバムのリイシューが実は一番楽しみでした。DVDも貴重な2曲のシングル曲のMVとこの当時のライブ映像が収録されていて、今となっては嬉しい限り。(結局このアルバムではツアーも実施されなかったので来日公演もありませんでした・・・。)

マイクは最近でもロンドンに移住した布袋さんと交流が続いているみたいですし、ロンドンでは同じステージで2曲も演奏してましたし、「doubt」の再現ツアーでオリジナルメンバー全員揃って活動しているようですから、ぜひ日本にも来てほしいところです!!

以上、4作品。誰が何と言ってもどれも素晴らしいです!!

 

ym

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