2015年8月30日、国会議事堂前
きっとこの日、この場所のコトは良くも悪くも歴史に刻まれるのだろう。
WORLD PEACE FESTIVAL を見に行き、その場で今日のデモには必ず行くと決めていました。
思えば、SEALDsが毎週金曜の夜に実施している抗議集会に参加したいと思いつつも、仕事の都合で一度も行ったことがなく、偶然友人のライブに行く前に時間が合ったので、ハチ公前で開催されていたSEALDsのスピーチをみで以来、結局今日まで参加したことはありませんでしたから、やっと・・・といった感じです。
そんな初参加の自分が、現地で感じたことを書いておきたいと思いました。今の空気に水を差すことになるかもしれませんが、同じように感じた方もきっといらっしゃるのではないかと思い、あえて参加した熱の残っているうちに記録しておくことにします。
事前情報の精査
国会議事堂前にたどり着くためは、警察の妨害や嘘情報もあるから気を付けましょう的な書き込みをたくさん目にしていましたので、基本的に警官の誘導は聞かず、主催者サイドの案内にしたがって向かいました。
実は、某SNSのグループの情報で坂本龍一さんが登壇するという話はきいていました。もちろん、そこにも「予定」としか案内されてはいませんでしたが。(結果はみなさんご存知の通りです。)ですから、個人的にはそのスピーチは直接ききたいという気持ちがありました。なので、確実にたどり着けるとアナウンスされていた霞ヶ関から向かいました。
霞ヶ関駅を出ると早速行動している方々も。
自分が霞ヶ関に着いたのは、13時半頃でしたが、既にかなりの人が集まっていました。実は、ココに来たのは久しぶりで、全然地理感覚がつかめなくて、人の移動する流れにまかせてついて行く感じでした。今にして思えば、抗議ステージの位置など、もっときちんと把握しておくべきだったな、と。
議事堂前に近づくほどに人は溢れかえっていきます。
警官の数も増えてきます。
音も次第に大きくなり、道端の植木にはところどころに主催者が取り付けたと思われる拡声器から、抗議ステージの音が流れています。これなら辿り着けなくてもスピーチは聞くことができます。議事堂が近づくと、人の流れが断続的に止まってしまうことがありました。どうやら人数が多すぎて、進めなくなったようです。しばらくすると、車道も開放され、進むことができるようになりました。(これはきっと警察も想定外だったのではないでしょうか。)
ようやく着きました。
いや、凄い声。あちこちでコールがきこえます。自分もそれに参加しました。が、ふと気がついたのです。
「主催者から発表されてる予定とコールの時間が全然一致してない」
それどころか、勝手連の集まりですから、いろんな場所で思い思いにコールしている状態であることにも気づきました。とりあえず身近できこえるコールに反応する、そんな方がほとんどだったと思います。そしておそらく車道に人が溢れる前提はなかったので、主催者の拡声器やスピーカーの類が中央にはまったく設置されておらず、写真の通り、抗議ステージの反対サイドから議事堂前に向かってしまった自分には、現在抗議ステージで何が行われているのかがまったくわからない状態でした。結果、党首のスピーチはおろか、坂本龍一さんのスピーチだってその場にいたにも関わらず、一切きくことはできませんでした。(登壇したことは現地を離れたあとにFacebookの投稿で知った次第です。)それはとても残念でした。
この信号の反対側だったんです。
その後、抗議ステージの近くへ移動しましたが、そこで時間切れ・・・。
少しだけ、「?」を抱えたまま移動することになってしまいました。
感じたことをつらつらと。
先ほども書いた通り、勝手連がたくさん集まっていたので、それぞれにコールするなどしていました。もちろん、意思を示しているのはよいことだと思います。しかし、主催者がいて、たくさんの人が集まったわけですから、スピーチは少なくともステージ近辺にいた人はきくべきだったのではないかと思うのです。先ほども書きましたが、自分がいた場所は太鼓を叩きながらコールする方々とそれに合わせて周りの方々がコールしていたので、抗議ステージのすぐそばにいたにも関わらず、誰が登壇しているのか、何が行われているのかがまったくわからず、何もきこえませんでした。
「声を上げること」、これは当然目的ではありましたが、そこに集まった人々が心を合わせるための手段として、主催者はスピーチするゲストに登壇してもらっていたのではないでしょうか?それを聞かずして、思い思いに声を上げている光景は、果たして、安倍晋三政権にとって本当に脅威なのでしょうか?
その場にいた人が、心を合わせて一斉に安保法制にNOをつきつけるからこそ、脅威となるのではないのでしょうか?
だからこそ実施する意味や意義があるのではないでしょうか?
一箇所に集まってそれぞれが好き勝手にわーわーやることには自己満足以上の意味がないように感じました。
だからといって、全員が一糸乱れず同じ行動を・・・とはもちろん思いませんが、もう少し、これだけの人を集めることができた主催者たちの進行に寄り添ってもいいんじゃない?ってのがごく私的な感想です。
登壇の邪魔になるようなコールが有効とは思えないんです。潰しあっているように思えます。それは、まるでまとまらない野党を小馬鹿にして、やりたい放題させている国政と相似形のような気がして怖くなりました・・・。
もちろん、今後もなるべくこういったものには参加したいと思っています。だからこそ、自分を同じように感じた人が「もう行かない」とならないためにも、そういった気遣いは必要じゃないかなって思った次第です。とにかく規模が大きすぎたので、仕方ないと理解していますが。
もうひとつ。
雨でした。フェスなれしてたりする若者もいたし、自分もマナーだと思ったので、傘はささずにレインコート持参で参加しました。傘をさしてる方の中にも周りへの気づかいができてる方もいますが、残念ながらそうでないために危ない思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いくら気をつけても、様々な年齢、様々な身長の方々がいる人混みの中で、安全に傘をさすなんて無理でしょう?(実際、自分も幾度か危険かつ不快な思いをしました)
これはこの先一人一人が考えるべきことのひとつかもしれませんね。
現地には、給水所もあり、飴のサービスもあり、プラカードさえ配布している団体もいましたから、そういった面では、それぞれの気配りが行き届いていて、何よりも参加している方々のほとんどは、いわゆる普通の方々であったことも印象的でした。
そして、「監」というステッカーを窓に貼った車から参加者を撮影する下品な顔をした連中のことも忘れません。次回遭遇したら撮影し返してやる!!
なんにしても、主催者発表12万人の群衆から溢れ出すエネルギーは凄まじいものがありました。だからこそ、もっと心を合わせられるようにしましょうよ!!自分はそれを意識してこの先の活動につなげたいと思います。
以上、取り急ぎの感想文でした。
ym